不妊 鍼灸コース
なぜなら・・身体はいつしか薬に慣れてしまうもの(耐性ができる)、頼ってしまうものだからです。
では母体を整えるためには、どうすればいいのでしょうか?
《不妊に対する取り組み方》
まずカウンセリングで西洋医学的な診断結果を参考にしながらも、中医学(東洋医学)の四診により、あなたの身体は(陰・陽・気・血・水)何が不足し、何が余っているかを確認し、不妊の根本原因を見つめることから始めます。
体質的・精神的・時間(年齢)的など多方面からあなたの実情を検討し、方針を決めて、不妊 鍼灸をスタートします。
鍼灸(はりきゅう)を施すことによって、あなたに本来備わっている女性としての能力を呼び覚まし、良好な子宮内の環境作りを目指していきます。当鍼灸院では、西洋医学・東洋医学双方の長所を活かすスタンスで不妊対策に臨んでおります。
鍼灸 中医学(東洋医学)の素晴らしさは、無理な負担をかけずに妊娠できる体づくりが出来るところです。
長年、不妊の専門医院・不妊クリニックへ通院しながら妊娠に至らない方も、子宮内環境のみならず母体を整える鍼灸を行うことで、より妊娠しやすい体質に近づいていくことでしょう。
主治医の先生ともご相談のうえ、根気よく一緒に努力して行きましょう。
◆自分の現状を 知るヒント
このことについて的確なアドバイスを明生鍼灸院 木津正義先生が述べられていますので、以下抜粋引用させていただきます。
「鍼灸院に来院される方々の中には、病院に通わずにできるだけ自然に妊娠したいと思っておられる方もみえますが、病院での基本的な検査は絶対に受けるべきです。
どんなに規則正しい月経周期でも、両側の卵管が閉塞していたら自然妊娠は不可能です。男性側の原因(精子の数や運動率など)が見つかることも少なくありません。
赤ちゃんを望むのでしたら、婦人科で最低限の検査を受けるようにしましょう。その際はできるだけ不妊専門のクリニックを受診することをお勧めいたします。
病院で検査を受けても原因がみつからない、そんな患者さまも少なくありません。いわゆる原因不明不妊(機能性不妊)と呼ばれるものです。
この原因不明という中には、真に原因不明という場合と、何か原因があるのだけれども、現在の検査手段では、その原因が特定できない場合があります。例えばピックアップ障害や、着床障害などです。
そして鍼灸が効果を発揮するのが、この着床障害に関してだと強く感じています。それは、鍼灸によって子宮内の血流改善が、子宮内膜を厚く柔らかくして着床しやすくすることと、自律神経を整える施術を行うことです。
交感神経の過剰な緊張を抑え、かつ副交感神経を優位にすること(リラックス状態をつくる)によって、末梢(子宮)の血流を改善し、そして受精卵(胎児)を拒絶するような免疫系のトラブルを未然に防ぐことができるのではないかと考えているからです。」
※引用ここまで
ご参考( 明生鍼灸院が考える不妊の原因 1) 明生鍼灸院HP
◆不妊症と栄養療法について
大宮レディースクリニック 出居貞義院長の、不妊症を栄養学の面から捉えたわかりやすい動画をご紹介いたします。⇒ここをクリック!
妊娠率と鍼灸のデータをご覧下さい。
《米国生殖医療学会誌(2002年4月号)に掲載された報告》
体外受精の前後に鍼(はり)治療をすると、妊娠率が大幅に向上するという研究結果を、ドイツと中国の研究チームがまとめた。米生殖医療学会誌に掲載された報告によると体外受精(IVF)を受ける女性160人を2つのグループに分け、一方に体外受精の際受精卵を子宮に戻す前後に鍼治療を実施。もう一方のグループには、鍼治療をせず通常の体外受精を行った結果、 鍼治療を行ったグループの妊娠率が42.5%に上がり、通常の26.3を大幅に上回った。
体外受精の成功率は高くても3割程度とされていた。向上する詳しい理由は分からないが、同学会のサンドラ・カーソン次期会長は「確実に検証されれば、妊娠率向上に役立つ手法になる可能性がある」と注目している。
(2002年4月30日 読売新聞より引用)
《英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版での報告》
体外受精(IVF)を受ける女性が同時に鍼治療を受けると、妊娠の確率が高くなることが予備研究によって示され、英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版に2月7日掲載された。
全カップルの約10~15%が不妊に悩んでいるといい、体外で受精させた卵を子宮に移植するIVFを選ぶカップルも少なくない。鍼治療が不妊IVFの成功率を高めるという証拠は、これまでにもいくつか示されていた。
今回の研究は、米メリーランド大学医学部のEric Manheimer氏らが、IVFを受けた女性1,366人を対象とする7試験について検討したもの。
いずれの試験も、胚移植から1日以内に針治療を受けた女性と、疑似鍼(shamacupuncture)を受けた女性または疑似鍼を受けなかった女性とを比較していた。
その結果、鍼治療を受けた女性は、そのほかの女性に比べて着床する確率が65%高かった。
米国鍼医学会(AAMA)元会長のMarshall H. Sager博士は、今回の結果は驚くには当たらず、鍼治療の利用でIVFの成功率を上げてきた自分自身の経験がこの研究によって裏付けられたと述べている。
IVFを受ける女性は、鍼治療により着床率を上げることができると述べている。
(2009年2月7日 HealthDay Newsより引用)
西洋医学 東洋医学が補完し合い、長所を活かす治療方針が 不妊対策には大切であるといえるのではないでしょうか。